「中国経済の『曖昧な制度』と日本経済の『曖昧な制度』 －日本産業論・企業論からの一視点－」の公表について （2017/05/11)

　『中国経済経営研究』1巻1号が届きました。拙稿「中国経済の『曖昧な制度』と日本経済の『曖昧な制度』　－日本産業論・企業論からの一視点－」が収録されています。中国では「曖昧な制度」が個人の経済活動の自由度をあげるという故・加藤弘之教授の問題提起に対して，日本では「曖昧な制度」を大企業が活用して管理を貫徹させる，だから「曖昧さ」の作用の仕方は経済主体との関係によって違ってくるのではないかと提起しました。結果として，思いがけない機会をいただいて，個人的にずっと考えていたことを整理し，試論として展開することになりました。植田浩史・清晌一郎・濱口桂一郎の諸氏の説を借りて合成しているだけではありますが，いつもよりは理屈をこねています。

2017/5/11 Facebook
2017/6/22 Google+