2018年10月30日火曜日

低速な未来について:ストックホルムでの自走運転バスの試験運行開始に寄せて (2018/2/4)

 ストックホルムで自走電動バスの試験運行開始。私は電動アシスト付自転車で通勤するようになってから思うのだが,無人運転と有人運転を問わず,時速20キロ程度でスローに走るというのが,超高齢社会における次世代モビリティのポイントになるのではないか。当然,いまのガソリン自動車より速度をはじめとする性能は劣る。しかし,高齢者(=社会の多数派)にも使いやすくなり,危険度は下がり,技術開発のハードルは下がる。高速道路など専用大規模インフラがないところでも使える。よって普及しやすい。

 高速道路をハイスピードでかっとばす無人運転車や,大規模インフラの上に成り立つトヨタのe-Paletteとはまた別の,破壊的イノベーション的な方向だと思う。

 このスローな未来の予兆は,おおざっぱな姿では中国の電動バイクや低速電気自動車にも表れているが,この自走電動バスにも感じられる。

「動画:北欧初、自走電動バスの試験運行 スウェーデン」AFPBB News,2018年1月27日。
http://www.afpbb.com/articles/-/3160211

2018/2/4 Facebook
2018/2/6 Google+

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