2018年10月31日水曜日

RYTEの鉄鋼部門エネルギー原単位推計結果(2015年。転炉鋼)について (2018/2/4)

 きわめて重要な調査結果。ついに2015年版が出た。しかし,2005年と2010年は文章だったのに,パワポで済ますのはやめてほしい。趣旨が正確に読み取れない。
 しかしまあ,スライド12が結論だろう。転炉鋼のエネルギー原単位(GJ/t粗鋼)。当然,低いほど省エネできている。
日本:22.9
韓国:23.7
ドイツ:24.9
EU28:26.5
中国:26.6
世界平均:26.6
インド:28.1
ロシア:29.4
アメリカ:29.7
ウクライナ:30.2

 注意すべき点。
1.日本は今なお転炉鋼のエネルギー効率では最高の水準にある。
2.ただし日本は転炉鋼の生産量が大きいので,先進国の鉄鋼業中ではおそらく最大のエネルギー消費総量・CO2排出総量になっている。
3.中国は世界平均水準にあり,日本,韓国,ドイツよりは劣るが新興国では最も優れている。
4.ただし中国は転炉鋼粗鋼生産量が他国に比してはるかに多いので,世界最大のエネルギー消費総量・CO2排出総量になっている。
5.ということは,スケールが違うとはいえ,この問題での日本と中国の立場は客観的に共通のものになりつつある。
6.インド,ロシアはエネルギー効率も低く,かつ生産量も大きい。とりわけインドは粗鋼生産の伸びが大きい。
7.今後,エネルギー効率とCO2排出総量の双方から見ての問題児としては,ロシアとインドがフォーカスされてくる可能性が高い。

※2018年10月31日補足。現在は詳細なPDF版も発表されています。
地球産業環境技術研究機構システム研究グループ「鉄鋼部門のエネルギー原単位推計」2018年7月11日。

2018/2/4 Facebook
2018/2/6 Google+

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