5月29日,ついにベトナム初の大型一貫企業フォルモサ・ハティン・スチール(FHS)の高炉が稼働した。と思ったとたんに,30日21時頃,原料処理工場(石炭という報道と石灰という報道あり)のダストフィルターで爆発事故が発生した。何をやってるんだか。
FHSは台湾プラスチック・グループ70%,台湾の中国鋼鉄(CSC)25%,JFEスチール5%出資の会社。海洋汚染を引き起こしたために,1年間,高炉の稼働が延期されていた。設備はどれもこれもまともなものなのだが,親会社が鉄鋼メーカーではないため,管理や操業が行き届いていない。またベトナム政府も,ライセンス付与と建設の過程のモニタリングがうまくいっていない。
17日には,元ハティン省のトップが海洋汚染事故の責任を問われて,国会議員を更迭された。ベトナム共産党内でも処分を受けている。
ここまで来た以上,FHSにはまともに稼働して欲しいものだが,非常に不安だ。
ハティン省元トップ、国会議員を更迭―魚大量死事故の違反で『ベトジョー・ベトナムニュース』2017年5月17日。
http://www.viet-jo.com/news/politics/170516064948.html
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http://www.viet-jo.com/news/social/170531055354-pic1.html
2017/6/1 Facebook
2017/6/21 Google+
2019/6/25 追記。同社近況
「フォルモサ・ハティン・スチール:単年度赤字が続くも,国内での同社材への需要は強い。トランプ政権の通商政策は思わぬ後押しに」Ka-Bataブログ,2019年6月16日。
https://riversidehope.blogspot.com/2019/06/blog-post_16.html
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